2025年7月22日火曜日

Raspberry Pi Pico Wの開発環境を整える

  今回の開発作業は Windows 11 環境 で進めていきます。基本的には Windows を前提に解説しますが、macOS や Linux でも大きな違いはありませんので、他のOSをご使用の方も参考になるはずです。

使用する各種ツールやソフトウェアのバージョンについては、特別な理由がなければ基本的に最新版を使用して問題ありません。

1.統合開発環境のインストール

 まずは、MicroPython を使った開発に便利な Thonny IDE をインストールします。Thonny はシンプルで使いやすい Python 向けの開発環境で、Raspberry Pi Pico / Pico W に対応した MicroPython 実行環境が最初から組み込まれており、すぐに使い始めることができます

Thonny IDE ダウンロードページ
https://thonny.org/

使用バージョン:4.1.7(もしくは最新版)
※特別な理由がなければ、公式サイトに掲載されている最新版 をインストールしてください。

【1】Windows用インストーラをダウンロード

トップページにある
“Windows (64-bit)” インストーラ
のリンクをクリックし、インストーラ(.exe)ファイルをダウンロードします。

> 💡「Installer for Windows(64-bit)」がおすすめです
   (Python 同梱版なのでセットアップが簡単)。


 thonny-4.1.7.exeファイルをDLし、インストールします。
 
 

【2】インストーラを実行

・ダウンロードしたインストーラ(例:thonny-4.1.7.exe)をダブルクリックして起動します。

【3】セットアップウィザードに従ってインストール

以下の手順でインストールを進めます:


「Next」をクリックします。


「I accept the agreement(使用許諾に同意)」を選択 → [Next]


インストール先フォルダはそのままでOK → [Next]


スタートメニューのショートカット作成もそのままでOK → [Next]


デスクトップにショートカットを作成(任意) → [Next]


[Install] をクリックしてインストールを開始


インストールが完了したら「Finish」をクリックします。

【4】初回起動と日本語化(任意)



初期設定で言語は「日本語」にして、「Let's go!」をクリックします。


Thonny IDEの画面です。

【5】Pico W に MicroPython を書き込む

1.Pico W の BOOTSEL ボタンを押しながら USB ケーブルで PC に接続


※↑黄色く塗ったボタンの場所です。

2.Thonny IDEのツール→オプションを開きます。


2.【インタプリタ】タブを開き、デバイスをMicroPython(Raspberry Pi Pico)に、PortをPicoが接続されているPortを指定します。



3.赤い線の部分をクリックして、下記設定でMicroPythonのインストールをします


4.ソースコードを記載し、保存します

【ソースコード】
from machine import Pin import time led = Pin("LED", Pin.OUT) # ボード内蔵 LED を取得 while True: led.on() # led.value(1) と同じ time.sleep(1) led.off() # led.value(0) と同じ time.sleep(1)

5.Thonny IDEのファイル→保存


6.保存先をRaspberry Pi Picoにし、LEDblink.pyとして保存します。


7.F5 キーでスクリプトを実行

 エディタをアクティブにした状態で F5 キー を押すと、シェル領域に


%Run -c $EDITOR_CONTENT


と表示され、現在開いているスクリプトが Raspberry Pi Pico W 上で実行されます。オンボード LED が点滅(または点灯)すれば、スクリプトは正しく動いていることを確認できます。

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Google Spread Sheetの利用

  以前に ESP32 で作っていたものを、Raspberry Pi Pico W + MicroPythonで再現してみました。 1.Googleスプレッドシートの設定 1.Google Drive → 右クリック → Google スプレッドシート 2.作成して共有をクリック